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zoom RSS 「空中飲茶飯店」

<<   作成日時 : 2009/08/22 10:15   >>

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 本屋で少し眺めて、妙に心に残ったので購入。舞台は京都議定書からしばらくあとの世界。中国が主導権を握って「お茶」が政治を動かすほどの力を持っています。中国が国内の環境汚染の原因である工場を全て追放して、議定書を守らない国からの違約金の取り立て側に廻ったことからこの世界は端を発しています。なのでこの場合の「お茶」は主に中国茶を指しています。中国が石油による動力の代わりの動力を開発し、それをネタに各国財閥から人質として子供のたちを集め「客人」とよび、茶芸と呼ばれる中国茶の作法を教え込んでいます。幼い頃につれてこられた「客人」たちは、中国名をつけられ、逆らわないようにと自我の芽を摘まれて育てられています。

 この話は、主人公のお茶を運ぶ茶運師(サウジ)になったばかりの日本人の血を引く青年「空也(クウヤ)」が、茗(メイ)と呼ばれる客人の一人に一目惚れしたところから始まり、彼の理想主義的な自由奔放な行動が、旧態依然化した茶協会のシステムを変えてゆくきっかけとなるところを描いています。

 空也の素直でくじけない性格に元気をもらって、今の世界からちょっとずれた世界が、気になったので。話は中国の中だけなので、他の国の様子は断片的に語られるだけで、新動力に関しても具体的には語られていません。日本は密かに石油燃料の復活を企んでいるようで、悪者に近い位置づけです。茶運師のつけている翼みたいな移動の道具翅膀(チーパン)は、ちょっと見は魔法の道具みたいです。「ただ呼吸していればよい、意志のない人形として」の教育に「客人」たちの精神は病んできていますが、空也の素直な精神に触れることで人間らしさを取り戻し、まわりの茶運師たちも「客人」や茶に付いての考えを改めていきます。

空也は尊敬する茶運師の叔父が誰かに襲われて茶運師になったのですが、そのおじさんのことば「茶は---人間と自然が一つになって作る芸術だ---機械では作れない現代の...宝石だ」というのがこの物語の世界では重要な意味を持っています。日本の茶道とはまた違う、中国の茶芸。


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「茶が人を不幸にする。」

「世界は血みどろの努力を払い、大気を守らねばならない。」

「茶運師たちの大半は、人質を守り、見張る軍出身の強者、京都議定書IIIの影の番人だという事実
経済発展を経験するときには、毒を振りまく..」

「月の光も、わずかな微風も、普段は気に求めなかったものが、目や鼻を突き刺して不快にすら感じる。傷ついた身体の感覚とは---限りなく繊細で鋭敏なんじゃよ。記憶しておけ...今の---五感を...痛みがお前を深くしてくれる。」

誰かが自分を待っていてくれることの喜びを知った茗はかわいかったなぁ。

「朱(ジュ)が...行っていた、自分たちは...人質なんだと...生涯....外に出ることも許されず、ただ生きていることを要求され....何も考えず...何も見ず...心を動かさず。変だろう? あんなすごいお茶を煎れる人間が、なんでそんな苦しい目に遭わなきゃいけないんだよ」

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「全ては京都議定書会議と平行して、世界金融を動かす財閥を集めた秘密会議の場から始まった。『本筋の議定書会議の議長国であった日本は国際間の交渉に弱く、国内の環境汚染悪化の矛盾から、参加国に強く批准を訴えられない。地球環境は、経済活動を行えないまでに衰退してしまう。既に世界中で異常気象、自然災害による死者が増大し、化学物質の流出は新たな免疫病を産み出す。
これからの国家のパワーバランスは軍事力ではなく、環境を制する力なのだと、我が国の首長は決断したんだ。そこで。どの国よりも思い切った行動を起こした。油田のラインを止め、化石燃料からの脱却を宣言し、京都議定書会議の要職を確保。造反する国家に対して、莫大な損害請求の取り立て屋となったのさ。』」

「安全な食品こそが世界共通の高級品」

客人から人間性を奪う教育を推進していた姜瑰(ジアングイ)への、空也のことばは、彼女の真意を射ていたようです。
「あんた..やり方は陰険だけどさ、ようは昔みたいに、俺たちが外国に食い物にされることを止めたいんだろ? 俺だってやだよ。茶を工事用の中で育てるような国にさ、俺たちの茶を汚されたくない。だから...交渉権で常に優位に立たないと、あっという間に空を汚されるじゃないか。」

「客人」たちも新たな立場になり、生き生きとその能力を活かし始めます。棘銀(ジーイン)の意見は、たくましいですね。
「でもさ、ぼく達がこっち側に射ることで、面白いバランスが生まれているんじゃない?」

最後に、空也から茗へ
「迷うことに疲れ、力尽くすことに疲れ、茶壺(チャアプー)に開くいっぺんの聖茶
 茗...君の茶を待っている人がいるんだ」

誰かが自分のことを待っていてくれるというのは、とても癒されることですよね。

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