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zoom RSS 秋の名裳展に行ってきました

<<   作成日時 : 2009/09/14 00:04   >>

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 今回は博多織と加賀友禅。

 博多織は5年連続内閣大臣賞を受賞した「千年工房」という織元さんの作品。今年は「太陽」というテーマで作品を作られたということで、楽しませていただきました。

 残念なのは総浮(そうけ)という経糸(たていと)8,300本(通常の博多帯は5,300本)使う経錦(経糸で模様を織り出す技法)の帯を織られていた方が、今回限りでリタイヤされたということ。やはり8,300本という経糸を織るときに、経糸を上下にひろげて緯糸(よこいと)を通すのですが、そのときに足で操作するのにかなり力がいるのが、さすがに年齢的に無理になってきたというのがその理由。もちろんそれだけ経糸があると、緯糸を打ち込むときも通常(博多織の)3回のところを7回も打たなくてはいけないので、そちらの方も大変なのだそうですが...。その方も後継者がうまく育たなかったということで、また一つ織が途絶えてしまうのはとても残念でした。

 嬉しいお知らせは、黄櫨染という紫外線で発色が変わる草木染めが、夢黄櫨染として復刻されて新しい着物や帯になっていたことです。この黄櫨染は、1200年ほど前に生まれ、嵯峨天皇により天皇だけが身につけることが出来る色(禁色)と定められました。以来、歴代天皇の第一礼装として、即位の礼や大嘗祭などの重要な儀式の際に身につけるハレの式服となっていました。日のため、製法技術はもちろん、黄櫨染の存在も一般にはあまり知られることがなかったという、長く幻の染めとされていたものです。1990年奥田祐斎氏が特別許可を得て広隆寺に残されていた天皇の装束を学術調査した際に、暗闇の中で懐中電灯の明かりの当たったところだけ赤く光る布があり、それが黄櫨染と判明。そこから氏の研究が始まり、平安中期の文献「延暦式」に書かれた黄櫨染の手法をもとに再現されたということです。ただ、黄櫨染自体は、櫨(はぜ)、紫根(しこん)、蘇芳(すおう)という自然の草木のみを使用するのですが、氏の夢黄櫨染は化学染料も併用して新しい色のバリエーションを産み出しされたところが違うそうです。紫外線で色が変わるものには、アレキサンドライトという宝石やホタル石などがありますが、染め物でもあったんですね。

 加賀友禅の方は、一枚とても印象的な着物がありました。
 生成りの地に、満開のギボウシの木を一本、着物全体に描かれたものなのですが、すごく優しい色使いで、衣桁に掛けたのを眺めているだけで不思議と落ち着いて、話が弾んでしまいました。着物の話だけでなくて、色々な世間話まで... すごく自然な柄で、作られた方の人柄が偲ばれます。スケッチブック片手に、よくスケッチにも行かれる方ですよ、という問屋さんの話に、なるほどでした。下絵は着物専用の着物の形の紙に描かれるそうで、描いた後で着物の形に組み立てて柄ゆきを見て修正を加えて作られるとか。それにしても、下絵は仮仕立ての上に描かれるそうなのですが、それをほどいて、洗い張りのときのように一反の布に戻した状態で色付けをされるのに、どうして仕立て上げると柄のぼかしや色付けがぴったりと合った着物に縫い上げられるのか不思議でなりません。それが職人さんの腕ということなのでしょうが、すごいですよね。そして、絵画のような平面の一枚でも楽しめますが、身体に纏うことでさらに楽しめるというか、動きまで出てくる着物はすごいですね。

 このギボウシの着物が、今回は一番気に入りましたし、自分にも似合ったのですが、値段的にはあまり好きではない着物の方がずっと高かったです。ですので、くれぐれも値段だけで選ばないようにしましょうね。着物に限らず着るものは、着るひと第一で選ばないとつまらないですよ。ただし、購入するか否かはまた別ということにもなりますけどね。目の保養はしっかりさせていただきました。(^-^)

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