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zoom RSS アフガンとの約束...中村哲氏の新刊紹介

<<   作成日時 : 2010/05/23 09:06   >>

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 アフガニスタンの地で頑張っている中村哲先生の新刊がでました!!
 といっても,もう1ヶ月くらい経ちますが,読まれましたか?

 以前,「アフガンに命の水を」というDVDを紹介しましたが,その経緯についてもかかれています。今回は,聞き書きという形での出版になります。会話で話が続くので、あまり本を読まれない方も取っ付きやすいかもしれません。

 この本の中には,新聞などの私たちがよく目にする報道には決して出てこない、アフガニスタンの現状が書かれています。中村先生が今までされて来たこと,これから続いていくであろう成果を知るにはとても良い本だと思います。一つの区切りでしょうか。

 各国の政府が,世界経済のの中で見栄やごまかしで行っている第三国への経済支援や復興がとても色あせて見えます。本当の援助というのはこの本に書かれたようなことではないでしょうか。

 日本の民間支援だけで動いている、アフガニスタンのほんの一部に根ざしたプロジェクト。一人の人間の熱意が,ここまで多くの人を巻き込んで、たくさんの人の人間としての生活とを回復させていることに,日本人としてとても誇りに感じます。と同時に,現在の日本のあり方は真剣に考えないといけないなと感じました。

 この中で語られるアフガンの人々の生活や気質は、決してアメリカが言うような身勝手で冷たいものではないと信じられます。相手に一方的に自分の理論を押し付ける,自分たちの価値観で相手の生活を規定してしまう、そのつけが現在のテロの大部分を占めているような気がします。お互いの生活,伝統や風習を,お互いが尊重していたら、全く違った世界が開けると。

 以前、中東の女性の民族衣裳であるブルカ(中東の女性が、頭からすっぽりかぶって全身を覆っているいる黒い布のことです)を,フランスでは禁止するという報道がありましたが,なぜ他国の民族衣裳について,他の全く習慣の違う国が,女性蔑視だとか非難したり,あまつさえ着用を禁止するのか理解できませんでした。民族衣裳を否定することが必要なら,それは自国の中で行われるべきものだし、他国の民族衣裳を否定することは,その国の歴史や伝統も否定している行為に思えるからです。

 この本の中にも「ブルカ」についての記述が出て来ますが,なるほどと思わされました。
まず,砂漠のものすごく強い日差しを遮ることができる。見た目は一見暑そうに感じますが,黒い布をダボッと頭からかぶるというのは,身体にピッタリした服を纏うのと違い、身体の周りに空気の層ができて,一種の断熱材として働くし,強い紫外線が肌を焼くのも防ぎます。そこまでは,普通に考えて分かるのですが,中村先生曰く,「あちらはハンセン病が風土病で、完治しても見た目にはっきり分かる痕跡が残るのですが、ブルカをかぶることで自分の容貌を人目にさらさずに普通に買い物もできる」のだそうです。確かに,日常生活一般を任されている女性には、もし何か傷跡が残っていたとしても,人目に触れなければ精神的に傷つくこともないし、とても便利な衣裳です。衣裳一つにも,その国のたどって来た歴史が込められているんだなぁと考えさせられました。

ちょっと余談ですが,民族衣裳を調べていて,「民族衣裳のあり方」という面白いサイトを見つけましたので,興味がある方はどうぞ(^-^)
http://www.osaka-c.ed.jp/matsubara/KADAI/29ki/kadair09.htm
改めて、日本の着物も良いなぁと思いますよ。

 この本の本質は,水路作りから国の安定が見えてくるということなのですが,それは未だに熊本で加藤清正の人気が高いことの根っこに、肥後(現、熊本)の加藤清正の治水工事の影響がかなりあることからも伺えます。中村先生の仕事は,加藤清正の仕事にも通じるように思えます。日本の国土に対する施策にも大事なことではないでしょうか。

 現在,どの報道をみても、テロだけが問題なように書かれていますが、根本は異常気象による農地の放棄という問題が大きいということです。生きることには,「食」の問題が必ず伴うのです。

 水路づくりには敵も見方もなく,老いも若きも関係なく参加して、一緒に汗を流しているし、現場は戦闘からはほど遠く,みんなが家族のことを思い,将来の夢を語っているのは印象的でした。また、イスラムの伝統的な寺子屋マドラッサ再建の話も、現地の方の目線でみれば,なるほど...なんですよね。

 だけど、テロにばかり目を向けている人からすると、テロ組織の養成所みたいに見えてしまう。空爆の話も,やっている方はテレビゲームの感覚ですよよね。でも,現場の人はたまったものではない。遠隔操作で攻撃する方の兵士には被害がなくなったのかもしれないですが、簡単に誤爆でしたとうそぶける。罪悪感なんて生まれようがないですから。だけど,現実に攻撃されたのは、結婚式の会場だったり,イスラム教の教会であるモスクで祈りを捧げている最中だったり、病院だったり,子供達が登校している学校だったりするわけですよ。これでは感覚的に,温度差ができて当然ですよね。そもそも,そんな攻撃がしたいのなら,なぜ仮想空間場でやらないのかとも思います。生き物は死んだオシマイなんです,リセットなんてききません。女性目線でもう一つ付け加えると,一瞬で簡単に殺す命でも,お母さんはお腹の中で10ヶ月以上大事に育てているわけなんです。ドンドン大きくなるお腹に、ふーふーいいながらも頑張って育てて,この世に産み出すときは,全身の力を振り絞って生むんです。簡単に殺して欲しくないですよ。

 国際紛争というのは,その土地の日常の感覚を無視して引き起こされているものも,かなりあるのではないかと改めて思わされました。お互いが相手の立場を尊重できたら、九割がた問題は片付くのではないかとも。

 一般の方はもちろん,これから大人になっていく子供達にも,是非読んで欲しい本でした。

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