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zoom RSS 「獣の奏者 完結編」から「アジアが今あるのは日本のおかげです」を考える

<<   作成日時 : 2009/09/12 13:22   >>

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 エリンはお母さんになり、ジェシという息子が出来ました。息子も獣の奏者になりたいとエリンを悩ませています。最後は悲しい結末で終わります。ただ、戦について、人について書かれた箇所に心が残りました。

獣の奏者 (4)完結編
講談社
上橋 菜穂子
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 ジェシの回想から、
「戦というものが一人の英明な人の英雄的な行為では止められるものではないことを思い知った。
 人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分がなにをしているかを知り、考えない限り、大きな変化は生まれない。かつて、木漏れ日の当たる森の中で母が言っていたように、多くの人の手に松明を手渡し、ひろげていくことでしか変えられないことがあるのだ。」

「けれど知ることで人は考える。試行錯誤を繰り返しながら、人という獣の群れは滔々と流れる大河のように、その生をつないでいくのだろう。」

最後にエリンのことば
「わからない言葉をわかろうとする、その気持ちがきっと道を開くから...」

今の世界にも、十分に通用する考え方ではないかと思わされました。

その前に読んだ「アジアの今があるのは日本のお陰です」の内容にもダブってきました。この本の中には、スリランカの人々からの暖かいメッセージが詰まっていました。中国や韓国の視点ばかりが強調されていますが、その他の地域の方からの視点にも耳を傾けることは重要なのではないでしょうか。これからの日本の、あるいは世界の進むべき方向への一つの提案にもなるかと。

ユーザレビュー:
日本人として自信をも ...
スリランカにこんなに ...
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元日本海軍中尉の原田要氏の証言は、戦争を生き抜いた方の一つの思いを代弁していると思います。
「私はなんとか生きてかえって、子供たちとまた平和に一緒に暮らせるようになりました。それは、とてもありがたいと思います。しかし、それがなおさら死んだ戦友達に対して申し訳ないという思いになってしまいます。
 戦争は本当に残酷です。決してやってはいけないものです。
 それでも、日本軍が南方に進撃し、結局は負けてしまいましたが、そういったことが引き金となって、アジアの国々が独立できたのだとすれば、あの戦争も非常に意義があったのでしょう。」

生きていることが、死んだ人に申し訳ないという言葉は戦争を体験された方の言葉によく聞かれます。徹底的に戦って、そしてとことん猛省して今の日本があるなかで、戦争の教訓が生かされていない気がします。あまりに否定的になると、自虐的にすらなり、あれだけがんばった中に全く救いがないけれど、何か世界に残ることはあったのだと、スリランカや同じアジアの人々からのメッセージはこれからを考えるのに勇気をもらえると思います。

 かつてスリランカの首相であったジャヤワルダナの言葉、「日本は西欧に対して一人際立った存在だった」は、印象的です。当時の世界に付いて
「確かに日本は戦争を始めました。しかし、歴史の中で戦争を始めたのは日本だけではありません。
 逆に、大国といわれる国で、戦争を始めなかった国はありません。イギリスやフランス、ドイツ、イタリア、ポルトガル、スペインなど、皆戦争を始めています。--中略---日本を非難するならば、他の、当時列強と言われた国々こそ非難すべきです。日本はそのときに新しいことを始めたのではなく、既に他の国々が行っていることを行ったのです。それは、当時の国と国との激しい生存競争を繰り返している社会においては避けられないことでした。」

「日本は開国以降、その勤勉さと努力によって、自らの言葉である日本語で科学や技術を学び、アメリカやイギリスに屈服することなく、日本語を守りつつ国の力を蓄えて近代化を進めてきました」

 この自らの言葉で近代化を進めたというのが、日本の底力を示しています。開国時には、まだチョンマゲ結っていて着物を着ていたとしても、西欧の技術を自らの言葉に置き換えて理解できるだけの単語力も技術力も、それをさらに発展させる応用力もあったということです。それが出来なければ、英語を学び、英語の思考によってしか新しい技術が手に入らなかっただろうし、まして改良は無理だったでしょう。現在、発展途上国と呼ばれる国の問題点の一つには、新しい技術をいかに母国語で理解するかということも含まれていると考えます。だから 少数の宣教師や技術者に主導権を握られることもなく、国を守ることも可能だったと言えるかもしれません。逆に言えば、自らの言葉で理解できるようになれば、国として自立していけるといい得るかもしれません。

ここで大事なことは、「私たちは、未来のイメージを持たなければいけません」ということです。

ここに少々耳に痛い提言もあります。
「日本はもっと自分自身を世界に向けて主張しなければ行けません。私たちはバランスのとれた双方の話を知りたいのですが、日本人の見解をほとんど見ることがないのです。」

最後にククリット・プラモード(元タイ首相)が、1955年に中村明人(元タイ駐屯軍司令官)に語った言葉を
「日本のお陰でアジア諸国は全て独立した。日本というお母さんは難産して母体を損なった。しかし、生まれた子はすくすく育っている。今日、東南アジア諸国民がアメリカやイギリスと対等に話が出来るのはいったい誰のお陰であるか。それは身を殺して仁を成した、日本というお母さんがあったためである。12月8日は我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが、一身を賭して重大決心をされた日である。更に、8月15日は、我々の大切なお母さんが、病に伏した日である。我々はこの2つの日を忘れてはならない。」

 あまりに否定的な内容ばかり聞かされて自虐的になっている私たちですが、今一度、先の戦争の世界史的な意義についても知らなければならないときに来ている気がします。純粋におこったことをきちんと調べて、まわりの国や西欧の言葉ではなく、自分の言葉で書きとめて理解する必要が出てきたのではないかと。そこから世界各地で起きているテロや内乱を解決、もしくは話し合うための糸口でもつかめるのではないかと愚考します。せっかく独立したはずのアジアやアフリカの国々に、地球という大きな世界に対して、何か出来ないでしょうか。

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